服と有機物

2020.02.17

有機エステル


先日家の前で工事が始まり、(これは騒音に紛れてアパートでセルフカラオケできるチャンス!)と意気込んだ翌日騒音が消えました。


初めまして、記事担当の屋根野です。


皆さま化学は得意でしょうか?普段使わない方から毎日化学実験とレポートに明け暮れる方、記憶から抹消されている方…様々な方がいらっしゃると思います。(私ですか?現専門外の元赤点マンです。専門の方、バグチェックはお任せします。) この記事は難しい論文でも真面目な学習サイトでもありませんので、肩の力を抜いてお楽しみください。


話は変わりますが、今服は着ていますか?…いえ、裸族でも問題ありません。そのままどうぞ。 少なくとも下着は身に着けていると思います。

その服は有機物ですか?


俺の下着は貝殻だから有機物?なるほど、面白い趣味ですね。 まさかとは思いますが…その有機物って貝殻の主成分"炭酸カルシウム(CaCO3)"のことではありませんよね?


実は、生物由来=有機物ではありませんし、炭素(C)が含まれる=有機物でもないのです。 まあ無機物から人工的に色々作れますもんね。人間すごい。

って感じで色々作れるようになると共に、"生物由来=有機物"から"炭素(C)が含まれる≒有機物"って定義に変わっていきました。≒なのは、例外があるからです。二酸化炭素(CO2)、青酸(シアン化水素HCN)や先程の炭酸カルシウム(CaCO3)など。簡単な炭素化合物は無機物に分類されます。面倒ですね。


おふざけはさておき…大半の方の服の素材は大手、石油由来のポリエステルではないでしょうか。 あの子は有機物になります。当作品のキャラクターでもいますね、エステル君。低分子量のエステルは良い匂いがするということで、キャラクターの体臭(良い匂い)設定があります。

ポリエステルの服だけど臭い?低分子量って言ったじゃないですか。ポリエステルは高分子化合物、つまり分子量がめちゃくちゃ大きいです。

臭うのは自己責任、良い匂いがするなら柔軟剤です。



追:エステルにも色んな種類がありますし、ポリエステルにも色んな種類がありますが、それはまた別の機会に。


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